大規模修繕工事に関する住民説明会を円滑に行う方法
築年数が進んだ分譲マンションや賃貸マンションでは設備や耐震面に関して支障が出てくることも多くなります。
地震やそのほかの災害の際に、被害がおこることを防ぐためにも、年数に応じて大規模修繕工事を行う必要が出てきます。
大規模修繕工事を行う際には住民の皆様が納得の上で行うこととなりますが、中には、工事に対して反対意見を持つ人もいます。
工事中は外観工事を行うために足場が組まれたり、シートが張り巡らされることによって部屋からの視界も悪くなりますし、工事に伴う音もうるさく感じることもあるかもしれません。
そのため、時期を見て住民説明会を行うことがおすすめです。
説明会では、専門用語を頻繁に使うのではなくて、一般の人にでもわかりやすいような説明をする必要があります。
また、大規模修繕工事では質疑応答の機会を設けるようにしましょう。
住民の疑問に対して適切に答えられるように、事前に様々なケースを考えて準備しておくことが大切です。
大規模修繕工事では工事完了後の作業も大切
新築のマンションでも、年月が経つと経年劣化が起こります。
劣化した状態を放置していると、マンションの居住性や美観を損ない資産価値も下がります。
マンションの資産価値を保つためには、定期的な大規模修繕工事が必要です。
理事会などで大規模修繕工事が決定したら、専門の委員会が設立されます。
建物の調査と診断を行い、修繕の基本計画を作成します。
工事を行う施工会社を決め、費用や期間などの内容を検討して理事会が承認すれば工事が始まります。
居住者からの質問や意見がある場合は、施工会社に伝えます。
居住者が不安にならないように、大規模修繕工事を行う前には丁寧な説明が必要です。
大規模修繕工事はマンションに住む居住者の生活にも大きな影響を与えるため、スケジュールと内容に加えて工事の影響に関しても詳しく説明します。
工事完了後は報告内容を確認して、竣工書類を確認します。
竣工後も、マンションの安全と価値を守るために定期的な点検とメンテナンスが必要になります。
